🇨🇦留学　Misatoさんの体験談

カナダで訪問介護士をされていて、今はイギリスにお住まいのMisatoさんにインタビューさせていただきました。

いつどこに留学しましたか？

2022年4月から、2024年8月までカナダのバンクーバーにいました。最初は、今までずっと看護師をしていたので、なにか楽しい仕事がしたいなと思い、co-op留学でホスピタリティーカレッジを選びました。ホテルやバンケットホールでインターンをしていく中で、カナダの医療従事者に会う機会があり、話していくうちにカナダの医療について知りたい、海外でも看護師になりたいと思うようになり、ワーキングホリデービザに切り替えてからは、訪問介護師(caregiver)をしながら、医療施設でボランティアもしていました。訪問介護師の仕事と現地の病院でボランティアをしながら暮らすことで、カナダの医療制度や日本との違いなど沢山学ぶ事ができました。医療従事者の友人が増えたのも嬉しかったです。

バンクーバーは都会ですが想像よりも小さな街で、自然が沢山あるので、自然が好きな方におすすめです。天候は暑すぎもなく寒すぎずなので、日本人の人は暮らしやすいのではないかなと思います。また、虫が少ないのも特徴です。

2024年8月からはロンドンへYMS(Youth Mobility Scheme)ビザで留学しています。

オーストラリアとカナダの看護留学の違い

オーストラリアはassistant nurse（看護助手）で看護留学される人が多いと思います。

カナダにも同じようにカレッジにHCA(health care assistant)のコースがあります。HCAの資格をとると病院や施設で働くことができます。日本で看護師の資格を持っている方は、学校に通う以外に日本の看護師の経験を使って直接HCAの免許をとる方法もあります(Ncasという実技試験とielts5.5必要)。

また、訪問介護師（caregiver）は資格がなくても働くことができます。そのため、caregiverとして働いて実践を積みながら、自分でHCAの資格取得をめざすことも可能です。

HCAのほうが、Care giverより時給は高く、HCAですと2024年現在、時給は28-25ドル/hr, caregiverは18-20ドル/hr程度です。

私がしていた訪問介護師（care giver）で働く方は仕事のオファーがあれば2025年より入国時に永住権を申請できるように発表があったので、今後長くカナダにいたいという方にもおすすめです。永住権があれば、大学通いたい場合、費用も現地の学生と同じ値段になるので、留学費用も1/2～1/3になります。また永住権がある状態でHCAの資格を取ると、資格取得のための費用が全額帰ってくる制度があります。

ワーキングホリデーでcaregiverなどhealth careの仕事をされたい方は、申請時にhealth careで働くと言うところにチェックを入れて、指定の健康診断を受ける必要があります。

Care giverは資格必須ではないので、日本以外でHCAや看護師になりたいのかの確認のためにカナダで訪問介護士（Care giver）を試してみるのはいいのかなと思います。

エージェントは使いましたか？

2022年にホスピタリティーのカレッジに行っていたときはエージェントを使っていました。元々は使う気がなかったのですが現地に知り合いがいなかったため、家族に勧められてという形です。

2023年からのワーキングホリデーではエージェントは使っていません。

エージェントはおすすめしますか？

エージェントをおすすめするかは、正直エージェントによります。エージェントによってはとても寄り添ってくれて、いつも本当に助けになってくれるところもあります。しかし、全く逆のパターンも存在します。私の友人はカナダに来てからエージェントを乗り換えていました。少なくとも、現地にオフィスがあるのかは絶対に確認した方がいいと思います。

もし私がカナダで医療留学をするならエージェントは使わないです。しっかりカナダの医療分野のことを熟知しているエージェントが少ないこと、情報がすぐに変わっていくので自分でしっかり調べて行った方が確実だからです。また、学校に通わなくてもHCAや看護師になる方法があります。しかし、この情報を教えてくれるエージェントに私はあったことがありません（私だけかもしれませんが）。基本的にカレッジや大学入学を勧められるかと思います。

ただ、公立大学を視野に入れている方にはエージェントを使うメリットはあると思います。

エージェントの方は学校に関することのプロなので、情報量が多いと思います。また、現役の学生からも情報を集めていることが多いので、それを聞けるのもメリットだと思います。またエージェントによりますが、エージェント費用を取らない（学校から紹介料などをエージェントが貰っているため）エージェントもいます。その場合は、自分で手続きを全部してもエージェントを通しても金額が変わらないです。他には、現地にオフィスがあるエージェントの場合、初めてのカナダで不安がある時や何かあった時に気軽にエージェントに聞けるのもメリットです。

逆にデメリットとしては、エージェントの意図に沿った学校を紹介されることがあります（学校からの紹介料を沢山もらえる学校や提携校をおすすめされる等）。または、エージェントによっては多額の利用料を請求されることもあるようなのでしっかり確認が必要だと思います。

事前に医療英語や英語の勉強はしましたか？

カレッジ留学の前に1ヶ月だけ中学英語の勉強はしていました。英語力はあればあるほど仕事も見つかりやすく出来ることも増えるので、少しでも英語力をあげると良いと思います。実際にクライアントさんのケアをしているときに、持病の治療についての話しをしてくださったのですが、完全に理解できず悔しい思いをしたことがあります。

1番苦労したことは？

私が1番苦労したのは情報収集です。エージェントさんの情報も100%正しいとは言えないことや、利益のためにもカレッジ、大学留学や語学学校に行くことを勧められがちです。

でも、実際は私立のカレッジの学生就労ビザが出にくくなっています。知り合いの中には実習の間や卒業後の就労ビザが降りると聞いていたのに、通い始めてからビザが降りないことを知り、とても辛い思いをした方もいるので情報収集が要だと思います。

現地に行かないと情報収集が大変だと思いますが、私は1番大切だなと思います。

看護留学で得られたものは何？

私は看護留学ではないのですが医療分野の仕事、病院等でのボランティアをしたことで、現地でたくさんの医療従事者の方に会うことができ、一緒に働くことができたことがとても良かったです。医療英語に触れる機会も増え、クライアントさんと一対一で話すので英語力が高くなりました。

オーストラリアと比べ、カナダでは現地の資格がなくても医療分野の仕事ができるので、そこはカナダのcaregiverをすることの一つの魅力だと思います。

特にPTさんなどはカナダの資格がなくても施設などでPTアシスタントとして働く人が沢山います。ご自身が何をしたいのかなどを含めて考えていくといいのかと思います。

このような方におすすめします！

日本で医療従事者の方でカナダで留学やワーキングホリデーを考えている方。

もし、イギリスのYMSを考えている方がいたら、そちらの相談ものれます。

カナダでの訪問介護師の仕事とボランティアの見つけ方、日本でやっておくと重宝されるなと感じたこと、必要であればおすすめエージェントや現地の情報などをお伝えできます。

今回のインタビューでは書ききれませんでしたが、奨学金や新しくできた看護師免許取得の費用を全額政府が負担してくれる制度などもあるので、その情報も共有できます。

皆さんのご活躍を応援しています。もし、私がわかる情報でお手伝いできることがあれば問い合わせください。